【国際機関】2016.06.03 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、世界の電気自動車(EV)の現状に関する最新の報告書(Global EV Outlook 2016)を公表した。これによると、2015年に世界のEV導入数が100万台を超えたという。EVの世界でのシェアはわずか0.1%ではあるが、ノルウェー(23%)やオランダ(10%)など7か国では1%を超え、中国では登録台数が3倍に増加したという。報告書では、ノルウェーとオランダにおける登録税の軽減や専用レーンの導入にみられるように、政策支援がEV増加の主な推進力になるとし、通行料や駐車利用料の免除、排ガス基準などさまざまな政策支援の仕組みを詳述している。また、充電設備などのEVインフラの増加(公共利用が可能な充電設備は71%増)や、コストの低下と性能の向上が進んだ(2008年比でバッテリーのコストは4分の1、バッテリーエネルギー密度は5倍)ことも要因として指摘した。気候変動と大気汚染の抑制を目指し、持続可能な輸送の目標達成のためにもEVの普及は不可欠だとしている。
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