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[海外エコニュース一覧]

【国連】2016.03.29 発表

国連環境計画、沿岸の気候変動適応ガイドを作成

 国連環境計画の世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、気候変動の影響が大きい沿岸環境で、生態系を活かした方法による気候変動への適応を促進するためのガイドを作成した。沿岸地域は気候変動の影響が顕著であり、生態系サービスに直接依存する人口が多いことから人々の生計も脅かされている。実際に被害が発生する前に、適応方法について知っておくことが重要である。
 適応の有効な方法の一つが、生態系の保全、持続可能な管理、再生を通じた、生態系を活かした適応(EBA)である。今回のガイドはUNEPの「小島嶼開発途上国の沿岸EBA能力育成」プロジェクトのもとで作成されたもので、EBAの手法を具体的に示している。ユーザーとして政府機関、企業、市民社会団体等の環境・適応担当の管理者やプランナーを想定している。ガイドは、沿岸EBAの原則と概念を説明し、さまざまな沿岸EBA手法を途上国の実際のケーススタディーを使って解説。課題や問題点も示しており、環境分野の政策決定者が沿岸EBAの選択、実施、モニタリング、評価を支援するという。

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