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[海外エコニュース一覧]

【研究機関】2015.09.02 発表

世界資源研究所、2014年に熱帯雨林が大幅減少と報告

 世界資源研究所(WRI)は、世界の森林被覆の状況に関する2014年の最新データを報告した。それによると、2014年に世界で1800万ヘクタール以上の森林が失われ、3年間の平均で見た場合、森林被覆の減少は2001年以降最高を記録したという。森林減少の半分以上(990万ヘクタール)は熱帯雨林で起こり、特にメコン川流域、西アフリカ、南アメリカ中部のグランチャコ地域、マダガスカルというこれまであまり注目されていなかった地域で減少が目立った。以前から森林減少が注目されていたブラジルおよびインドネシア以外における森林減少が世界全体の森林減少に占める割合は、2001年は47%だったのに対し、2014年は62%以上だったという。WRIは、この背景には、ゴムや牛肉、大豆、パーム油などの産品に伴う森林伐採の拡大があるとし、違法伐採を食い止めるための森林ガバナンスの強化、バランスの取れた土地利用計画、主要な輸入国や貿易国における持続可能な生産への需要転換が必要だとしている。【世界資源研究所】

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