【イギリス】2015.03.12 発表
イギリスのデイヴィー・エネルギー・気候変動大臣は、イギリスが持つ優れた気候サービスの知見を活かして途上国の気候変動対策を支援する計画を発表し、その準備のため関係する政府省庁や主要機関の代表者らとの円卓会議を2015年3月12日、キュー王立植物園で開催した。
円卓会議の目的は、気候変動に適応しようとする途上国のニーズに合わせ、イギリスの広範な知見、特に気候サービスの専門知識を結集した柔軟なパッケージを創出することで、会議にはエネルギー・気候変動省、環境・食糧・農村地域省、外務・英連邦省、国際開発省、気候変動委員会、各種研究会議などの代表者が出席した。
気象現象への人間社会の脆弱性が認識され、気候変動の影響が理解されるにつれ、気候サービスの重要性が世界中で高まっている。このニーズに応える技術として、エネルギー・気候変動省では、同国の気象庁の世界水準の技術(季節ごとの予報を向上等)、環境庁の気候サポートサービス(気候変動への適応に関する助言や情報を企業や公共部門等に提供)、保険分野などの例を挙げている。
デイヴィー大臣は、「パリ会議が数か月後に迫っており、気温上昇を抑制し気候変動の最悪の影響を回避するために、世界はあらゆる知見と努力を結集する必要がある」と述べた。【イギリスエネルギー・気候変動省】
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