【ドイツ】2014.08.08 発表
ドイツ連邦環境省は、ドイツ連邦放射線保護庁の年次報告書を公開し、幼児期における日焼けが皮膚がんの主要因となっていることを示した。日焼けの回避は簡単であるにも関わらず、皮膚がん患者の数は年々増加しているという。ヘンドリックス連邦環境大臣は、「皮膚がん予防は幼児期に始まる。子供の日焼け対策に責任を持つのは親であり、現在の夏期休暇シーズンなど特に慎重になるべき」とコメントした。年次報告書は学術的知見を予防的な健康・消費者保護につなげていくことを重点にしており、ケニヒ連邦放射線保護庁長官は、「連邦放射線保護庁が持つ科学的・技術的知見を市民のために具体的に活用していくことが必要。太陽の紫外線が皮膚がんの要因であることは一般常識であるにも関わらず、対策は進んでいない。子供への紫外線保護は不可欠であり、日焼けから守ることが必要」とコメントした。放射線保護庁は、以前より紫外線の健康リスクについて指摘し、日焼け対策の方法を紹介してきた。特に学校と幼稚園に対し、日焼けへの責任のある対処を進めるために、紫外線、その影響、保護に関する教材を開発し、提供している。これらは幼児・児童の家族に対しても無料で提供されている。また、放射線保護庁は、教師に対し、知見を拡大するための講習会も提供している。また、幼児・児童向けにインターネットで情報提供を行っている。【ドイツ連邦環境省】
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