【その他】2013.12.03 発表
世界資源研究所(WRI)、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)および世界銀行は、2050年の推定世界人口96億人が必要とする食料は、現在の供給量より70%も多いと予想される(カロリーベース)が、この需給ギャップは食料の生産・消費の方法改善で埋めることが可能だとする研究結果を発表した。この研究結果は、南アフリカ・ヨハネスブルグでの第3回農業、食料・栄養安全保障、気候変動世界会議で、中間報告書「World Resources Report: Creating a sustainable Food Future(世界資源レポート:持続可能な食の未来を創る)」として新たに発表される。
森林保護など環境の持続可能性推進のためには、既存農地で穀物生産量を上げていくことが重要だが、この需給ギャップの解消は、生産量増加だけでは難しいとして、同報告書は、食料廃棄・ロスの削減、広大な牧草地が必要な牛肉等畜産物への過剰需要の抑制、サブサハラ・アフリカ地域の出生率抑制等、食料過剰消費の削減策を提案している。また、生産量増加のためには、農林複合経営など土地・水管理改善、放牧地での生産量向上、荒廃地利用、途上国の小規模農家の効率化による収量増等を提案している。各方策の貢献度は、2014年半ばに発表予定の同報告書最終版で公表される。【世界資源研究所】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.