メインコンテンツ ここから

[海外エコニュース一覧]

【アメリカ】2012.09.05 発表

アメリカ環境保護庁、大学キャンパス雨水管理設計コンペティションの参加登録受付を開始

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、全国の大学生チームを対象とした、「キャンパス・レインワークス・チャレンジ」の参加登録受付を開始した。これは革新的な雨水管理方法の開発を競う設計コンペティションで、今年が第1回。環境に配慮した設計・計画について大学における意識啓発とともに、次世代の景観設計者やプランナー、技術者が「グリーン・インフラ」の原則や設計方法の訓練の機会になるという。
 都市部に降った雨水は、市街地の汚染物質(病原菌、重金属、栄養塩など)を河川や湖沼、海洋の沿岸域へと運ぶことから、アメリカ都市部水域の水質汚染の主要因となっている。この雨水の管理において、排水枡や配水管のような従来型の「灰色」のインフラは、雨水管理だけを目的に、雨水を都市部から遠くへ運ぶよう設計されるのに対し、「グリーン・インフラ」と呼ばれる環境配慮型のインフラは、雨が降った地点で土壌や植物を使って水量調節や排水処理を行う。自然のプロセスを人工的環境に織り込むことで、雨水管理だけでなく、ヒートアイランド現象の緩和、大気質の管理、快適な生活空間の創造といった機能も果たし、費用対効果も高いとされる。
 参加登録は2012年9月4日から10月5日までで、参加する学生チームは、指導教官のもとキャンパスの環境配慮型のインフラ設計計画を提出する。受賞作は2013年4月に発表され、入賞チームには、賞金として1500ドルから2500ドルが授与され、また指導教官には、8000ドルから1万1000ドルがグリーン・インフラの研究のために提供される。2013年には、学生らに実証プロジェクトを設計、完成させるよう求める予定だという。【アメリカ環境保護庁】

前のページへ戻る

【PR】

ログイン

ゲストさん、

[新規登録] [パスワードを確認]

エコナビアクションメニュー

【PR】

  • 東京環境工科専門学校 コラム連載中!
  • Arch Joint Vision