【その他】2012.07.31 発表
サヴァ川国際流域委員会(ISRBC)は、地域環境センター(クロアチア)等の支援により、2012年6月20−21日、クロアチアにある河畔の都市スラヴォンスキ・ブロドで、「国境を越えた協力によるエコツーリズム促進」のワークショップを開催した。
サヴァ川はスロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアを貫流してドナウ川に合流する重要な国際河川である。「景観、生物多様性、経済――サヴァ流域における価値と可能性」がテーマの同ワークショップには流域国などから60人余りが参加した。ワークショップでは、流域のラムサール条約湿地4カ所の管理者が、地域の収入・雇用創出と、保護区の優れた生物多様性の価値の維持・修復とを目指し、保護区管理の持続可能なビジネスモデルとしてエコツーリズムを確立した経験を紹介。その後、参加者は3グループに分かれ、湿地でのエコツーリズムの利点等に関し、一般の意識向上の具体案を練った。ISRBCはラムサール条約湿地の成功例を基にサヴァ流域のエコツーリズムの運用指針を作成することにしており、国境を超えた協力を重視して作業を進めている。【ラムサール条約事務局】
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