【アメリカ】2012.07.10 発表
2012年7月10日、アメリカ海洋大気庁は2011年の気候を分析した報告書「2011 State of the Climate(2011年の気候)」をアメリカ気象学会と共同で作成し、オンラインで発表した。世界48カ国、378人の科学者の執筆によるこの報告書は、最新の地球の気候指標や特記すべき気象現象のほか、各地の環境モニタリング地点で収集されたデータ等を収載している。それによると、2011年の平均気温は2008年以降で最も低かったが、それでもこの30年間の平均気温よりは高く、地球の長期的な温暖化傾向が続いていることが示された。炭素、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素など温室効果ガスについては、大気中濃度が上昇しつづけており、特に二酸化炭素の濃度は前年よりも2.10ppm上昇し、観測史上初めて390ppmを突破した。また北極圏の海氷面積も縮小しており、2011年の最大面積、最小面積とも、衛星観測史上2番目に小さな面積となったという。300ページ近くに及ぶこの報告書は、アメリカ気象学会会報の特別付録として毎年発行されている。【アメリカ海洋大気庁】
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