ドイツ連邦交通建設都市開発省は、電気自動車付きのエネルギープラスハウスの実証試験に参加する家庭の募集を開始した。これは、建設・電気自動車研究プログラムの枠組みで、シュトゥットガルト大学のソベック教授の原案をもとにベルリンに約130平方メートルの住面積を持つ一軒家を建設するもの。ここでは、太陽光発電設備が導入されることにより、住宅内で消費する量の倍のエネルギーが生産される。これにより、電気自動車の電力の供給を行う。電気自動車は、BMW社やダイムラー社、フォルクスワーゲン社、アウディ社、オペル社が、それぞれ3カ月ずつ実証試験参加家庭に提供する。また、エネルギーマネジメントシステムが導入され、さらに、住宅のデザインや資源のリサイクルも実証される。対象となる参加家庭は、子供が2人いる家庭で、15ヶ月間、家賃を支払う必要がなくそこで暮らし、電気自動車の利用を実証し、新しい生活スタンダードや技術を楽しみ、また、メディアに対するオープンな姿勢が求められる。住宅は年末に完成し、検証の後、2012年3月から実証試験が開始される。【ドイツ連邦交通建設都市開発省】