現在得られている知見によると、大気中の二酸化炭素濃度は 280ppm(産業革命前) → 360ppm(現在)に達している。他の温室効果ガスの大気中濃度もおおむね二酸化炭素より大きく増加している。そして、このまま二酸化炭素の放出が続くとその温度は21世紀末には産業革命以前の2倍近くに達すると考えられている。
この温室効果ガスの増加による平均気温の上昇で考えると、21世紀末には世界平均で1.4~5.8℃上昇することが示されている。地域的にはさらに大きな上昇が予測されている。また、海面水位の上昇で考えると、21世紀末までに9~88センチに達するとの予測が示されている。
世界全体の二酸化炭素排出量は増加傾向にある。特に近年は開発途上国における増加が著しく、今後もこの傾向は続くものと考えられる。
急激な気温の上昇による影響として
など、地球環境と私たちの生活に甚大な被害が及ぶものと考えられる。
このように、地球温暖化の問題は、非常に広範囲・長期間にわたって地球環境への影響が考えられ、また、すぐに目に見える形で影響が表面化しないものでもあり、これまでの局地的な環境問題とは大きく性格の異なる現象である。私たちも地球温暖化の問題を、自分の子や孫の将来世代のことを見通して理解していく必要がある。
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