蛍光灯は、吸い込むと人体に有害な水銀蒸気を利用して光を放っています。
使われている量は40W型で1本当り約10mgと微量ながら、全国で年間に捨てられる蛍光管は約3億3000万本にもなります。
そのほとんどは焼却されたり埋め立てられていて、リサイクルされる量は約7~8%にとどまっています。
自治体によっては、「有害ごみ」としてリサイクルするところもあるものの、コストが大きいことや、1本当りの水銀含量が微量で焼却や埋め立て処分をしても大気・排水中に検出される量は基準を下回ることなどもあって、リサイクルされないケースが多い現状です。
蛍光灯は、1950年代から一般家庭に急速に普及しはじめ、今日の国内使用量は、(社)日本電球工業会によると、年間1人当り3本と推計されています。
蛍光灯を回収している自治体は、全国3,200のうち450ほどともいわれます(平成11年度)。また自治体以外にも、電気屋さんなどで回収している例などもあります。
一方で、循環型社会の構築に向けて法整備が進んだり、ISO14000の認証を受ける事業所等が多くなっているなど、社会全体の環境保全への取り組みも高まっています。
資源・エネルギーの節約やごみの削減という観点からも、蛍光灯のリサイクルや適正処理を進めていきたいですね。
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