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冷暖房にまつわるエコライフ(5)

捨てるときまでいいお付き合い

家電リサイクル法が施行されて、対象家電製品(冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機)を処分する際には、消費者がリサイクル費用などを負担する義務が生じるようになりました。
エアコンの場合、ごみ削減や省資源・省エネルギーという以外に、冷媒として使われているフロン類の処理が大きな課題となっています。

 

私たちにも、使い終わった後の処分に責任を持つことが求められます。

家族もエアコンも笑顔でお別れ

エアコンの冷媒として使われてきたフロン(CFC)は、オゾン層破壊の原因物質として、先進国では1995年末に生産全廃となっています。しかし、それ以前に作られた古い機種にはフロンが入っていますので、回収・破壊が必要となります。
一方、フロンのかわりに使われるようになった代替フロン(HCFCやHFCなど)にもオゾンを破壊するものがあります。
また、フロン・代替フロンとも地球温暖化への影響は大きく、二酸化炭素の数百~1万倍以上にもなります。

エアコン1台に冷媒として封入されている代替フロンは約765g。その地球温暖化能力は、CO2に換算すると約1トン分にもなります(*1)。

環境省の「家庭でできる地球温暖化対策」では、冷暖房の設定温度を適正温度にするなどさまざまな対策を施すことで年間ひとり当り約766kg-CO2の削減を目標としています。
エアコンわずか1台が適正に処分されないと、日々の生活の中で苦労して実現する温室効果ガス(CO2)排出削減の効果を相殺してしまうことになるのです!
逆にいえば、適正処分をすることで、大きな効果を期待できるともいえます。

 

代替フロンのコラムへ


データ出典

  • 「家庭でできる地球温暖化対策」(環境省、平成13年10月18日発表):
    http://www.env.go.jp/earth/ondanka/katei.html
  • *1)エアコン1台に含まれるHFC (765g):第7回化学品審議会地球温暖化防止対策部会資料より
    HFC134aの場合、CO2と比較した地球を暖める割合である地球温暖化係数は1300であるから、765g×1300≒1トンとなります。

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