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冷暖房にまつわるエコライフ(4)

カジュアルスタイルのススメ

夏の冷房や冬の暖房の設定温度を調整する取り組みが、ずいぶん浸透してきました。ビシッと決めたスーツに身を包み、颯爽と働くビジネスマンのカッコウよさとは対称的に、オフィスの中も外も、夏は暑さも冬の寒さも厳しさを増すようです。今や、ワークホリックな“戦うビジネスマン&キャリアウーマン”の時代から、環境も私生活も大事に省みるバランスのとれた生活人の時代へとシフトしつつあります。
そんな時代に合った、季節に応じた暑さ・寒さに適応するカジュアルなスタイルが見直されています。

ネクタイを締めずにカジュアルスタイルで楽しく仕事

環境省では、職場のエアコンの設定温度を「夏は28℃・冬は20℃に!」と呼びかけ、過度な冷暖房に頼らない生活を求めると同時に、そんなオフィスで快適に過ごすための提案や取り組みを「COOL BIZ(クールビズ)」及び「WARM BIZ(ウォームビズ)」キャンペーンとして、平成17年度より展開しています。
例えば、気温に応じた服装の着脱や、季節感ある服装の素材とデザインやコーディネートの工夫など。職場で、家庭で、より幅広い層の取り組みを呼びかけています。

夏の冷房の設定温度を26.2℃から28℃に1.8℃上げる取り組みを日本全国の事業所等で実施すれば、ひと夏で最大約290万トンのCO2を削減できると試算されます。
一方、年間の暖房日数の方が冷房日数よりも多く、また気温と室温との差が大きい日本では、冷暖房兼用エアコン1台当たりの省エネ効果は、暖房の設定温度を下げる方が、冷房の設定温度を上げるよりも効果的。

こうした取り組みによって、平成18年度の夏には冷房時の温度調整で114万トン(約250万世帯の1ヶ月分のCO2排出量に相当)、また平成17年度の冬には暖房時の温度調整によって141万トン(約300万世帯の1ヶ月分のCO2排出量に相当)の二酸化炭素の削減効果があったと推計されています。

時代の追い風も受けて、ひとり一人の意識や行動も変わりつつあります。それが社会全体を変える原動力にもなるわけです。
スーツでないと非礼で、不作法で、不快感を与える。そんな固定観念があるとしたら、そこから変えていくのもひとつの手ですね。



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