【EU】2026.08.19 発表
欧州委員会は、増加する薬剤耐性菌対策として、COVID-19パンデミックにおいて活用された下水サーベイランス(WBS)が有効とするレビュー論文を紹介した。
薬剤耐性(AMR)は、抗微生物剤の効果を無効・減弱させる。関連の死者は2050年までに世界で年191万人に上るという。
WBSは、下水中の薬剤耐性遺伝子(ARG)をもつ微生物を追跡して、その傾向と伝播経路、伝播の生態学的・社会的動因を明らかにし、対策策定へと導く。
論文は、ARGの量・種類は、地域の衛生施設・水道アクセスなどの社会経済・健康・環境条件と強く相関するとして、特に衛生状態が悪く、薬剤汚染レベルが高く、保健医療インフラの不十分な地域でのWBSの実施を奨める。
データ解釈関連などの技術の未成熟、実施のためのガイドラインやデータ収集・解析のための国際標準の未整備、資金など課題は多いが、WBSはAMR危機の発生防止に重要な役割を果たすとして、人・動物・環境の健康を一体的に捉える「ワンヘルス」の枠組みでの取組が重要だという。
【欧州委員会】
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