【国連】2025.10.21 発表
国連食糧農業機関(FAO)は「世界森林資源評価(FRA)」2025年版を公表し、過去10年間に世界の全地域で森林減少の速度は鈍化したが、森林生態系は依然として課題に直面していると指摘した。
主な調査結果は以下の通り。
・世界の森林面積は41億4,000万ha(地球の陸地面積の32%)で、その約半分は熱帯地域に分布
・森林が純減する速度は1990年代の年平均1,070万haから、2015~2025年には412万haへ低下、森林から他用途への転換による減少も鈍化
・自然再生林(森林総面積の約92%)は1990~2025年に3億2,400万ha減少したが、純減速度は大幅に鈍化
・原生林(11億8,000万ha以上)も依然減少傾向だが、その速度は2000年代初頭と比べ半減
・人工林(森林総面積の約8%)は1990年以降全地域で増加したが、過去10年間は速度が鈍化
・森林炭素貯蔵量は714ギガトンへ増加
・保護区に指定された森林は全体の20%、管理計画下の森林は55%
・近年、火災や病害、異常気象等による森林被害が多発
【国連食糧農業機関】
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