【EU】2025.06.26 発表
欧州環境庁(EEA)は、EUが競争力強化と脱炭素化を目指すなか、2030年までに必要な取組を分析した。
これによると、クリーンで競争力のある未来のためには、EU全体で再生可能エネルギー(再エネ)の普及を拡大すると同時に、熱供給や輸送、産業部門の電化を加速させることが必要である。
現状、電力部門では化石燃料からの脱却が進んでいるが、これに比べると、熱供給及び輸送部門における脱炭素化の進展は遅い。
また、2022年には、ガス価格の高騰によりエネルギー輸入コストは域内総生産(GDP)の最大4%にまで膨らんだ。
こうした課題に対し、EEAは、再エネ(特に太陽光と風力)や電化は、エネルギーの自立性を高め、持続可能なエネルギー価格を維持するための重要な道筋になる、と強調する。
加盟国は、エネルギー効率や資源効率を改善するための取組を強化しながら、国内の再エネ発電に投資することで、輸入化石燃料をより安価でクリーンなエネルギー源に置き換えることが可能だと説明し、このための緊急優先課題や部門別の対策を提示している。
【欧州環境庁】
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