【研究機関】2025.06.23 発表
世界気象機関(WMO)は、報告書「アジアの気候状況2024年」を公表した。
アジア地域の温暖化ペースは世界平均の約2倍であり、異常気象が激化し経済や生態系、社会に深刻な影響が及んでいる、と警鐘を鳴らしている。
要点は以下のとおり。
・平均気温は観測史上最高または2番目の高さ:1991~2020年の平均を約1.04℃上回る。
・海面水温は観測史上最高:平均海面水温は10年間で0.24℃上昇(世界平均の約2倍)。
・海洋熱波は観測史上最も深刻:アジアの海域の大部分が強度の高い海洋熱波に見舞われ、規模は観測史上最大(中国の面積の1.5倍以上に相当)であった。
・氷河の融解が加速:アジア高山地域の24の氷河のうち23で質量減少が続いている(氷河湖決壊洪水や地滑り等のリスクを高め、水の安全保障を脅かす)。
・洪水や干ばつ等による甚大な被害(人命や暮らしへの深刻な影響)
・早期警戒の強化と先を見越した行動:地域社会が気候変動や気候の変化に備え、対応することを可能にし、人命や暮らしを守ることにつながる(ネパールの事例)。
【世界気象機関】
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