【EU】2025.06.20 発表
欧州委員会によると、EU市場に投入されるスマートフォンやタブレット端末など(注1)に対して、エコデザイン要件、及び「修理のしやすさ」表示を含めた新たなエネルギーラベル要件の適用が開始された。
これらの製品に添えられるエネルギーラベルにおいて、「修理のしやすさ」を示すスコアの記載が義務となっている。
同スコアは、製品の主要部品や修理のしやすさに影響を与える様々な要素(注2)を勘案した上で導き出され、修理のしやすさに応じて「A」(最高評価)から、「E」(最低評価)までの5段階に分かれている。
同委員会は、消費者がこれらの製品を購入する際により持続可能な選択を行えるようになる、と説明する。
製品の平均寿命が延びることで、2030年までに回避できる温室効果ガス(GHG)排出量はCO2換算で年間20万トン、消費者にとっての節約額は200億ユーロに達する見込みだという。
より修理しやすい製品に対する消費者の需要を喚起して、持続可能性を基盤としたEUの競争力強化や修理業界の発展、地域雇用の創出につながることが期待されている。
(注1)従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)やコードレス電話機も含まれる。一部除外あり。
(注2)ベースとなるのは、「分解の度合い」、「固定方法や留め具」、「部品交換に必要な工具類」、「交換用部品の入手性」、「ソフトウェア更新」、「修理情報」の6要素。
【欧州委員会】
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