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[海外エコニュース一覧]

【研究機関】2024.04.04 発表

世界資源研究所、2023年はブラジルとコロンビアで原生林減少が劇的に鈍化したが世界全体では減少が続くと報告

世界資源研究所(WRI)の森林監視プラットフォーム「グローバル・フォレスト・ウォッチ」によると、2023年はブラジルとコロンビアで原生林減少が大幅に鈍化したものの、世界の熱帯原生林の減少率は横ばいだった。ブラジルとコロンビアの劇的進展は森林保護に関する強い政治意志と政策転換を示しているが、世界の状況は一様でなく、2030年までに森林減少を食い止めるという目標実現には程遠いという。
環境保護と森林保全を重視する新政権の下、ブラジルでは原生林減少率が36%低下して2015年以来の最低水準に達し、コロンビアでは前年と比べ半減した。一方、ボリビアでは減少率が27%増加し3年連続で記録を更新、インドネシア、ラオス等でも減少が加速した。2023年に失われた世界の熱帯原生林は370万haで、毎分サッカー場10面分消失していることになる。熱帯地方以外では火災により森林減少が加速し、特にカナダでは史上最悪の山火事シーズンとなり、火災による樹木被覆損失は前年の5倍だった。

【世界資源研究所】

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