【国連】2025.11.14 発表
国連食糧農業機関(FAO)は報告書「農業と食料安全保障への災害の影響2025」で、災害が過去33年間で世界の農業にもたらした損失は約3兆2,600億ドル(年間平均990億ドル、世界の農業GDPの約4%)にのぼると明らかにした。
災害により1991~2023年に穀物46億トン、果物・野菜28億トン、肉・乳製品9億トンが失われた。
地域別では、アジアの損失額が最も多く全世界の47%、アメリカ大陸は22%を占める。農業GDPの損失率はアフリカが最大(7.4%)である。
報告書はデジタル技術革新が農業災害のリスク軽減に革命をもたらすと指摘。
AI、リモートセンシング、ドローン等の新ツールにより、早期警報、助言サービス、予防的行動等の向上に役立つ超地域密着のリアルタイム分析が可能となっている。
しかし、26億人超が未だインターネットにアクセスできていない。
小規模農家や女性、若者、先住民族にも確実に届くよう、デジタル技術革新は能力開発、制度強化、一貫性のある政策枠組と並行して進める必要があるという。
【国連食糧農業機関】
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