フランスは2025年10月1日から衣料品の「環境コスト」ラベル表示制度を実施する。
これは衣料品の生産から使用後の扱いまでの炭素排出量や、水、農薬、化石資源の使用等の環境負荷全体を、製品の価格と同じように簡潔な数値でわかりやすく表すもので、数値が高いほど環境負荷が大きいことを示す。表示は店舗でもオンラインでも確認できる。

数値の計算方法は、欧州委員会が開発した製品環境フットプリント（PEF）の手法を基にしているが、フランスはこれに加えてマイクロファイバー排出といった環境問題、古着のEU域外輸出に伴う問題、製品の耐久性等も考慮した。
導入は任意で、参加企業はそのデータを専用のポータルサイトで公開する。
透明性が高く誰でも見られる情報により、消費者には情報に基づく持続可能性の高い買い物を可能にし、企業側にはサプライチェーンを見直し環境に配慮した責任ある製品を提供するよう促すことになる。

環境コスト表示については2024年末に公開意見聴取を行い2025年5月に欧州委員会の承認を得た。

【フランス環境省】