【EU】2025.04.16 発表
欧州環境庁(EEA)は、温室効果ガス(GHG)排出量に関する最新データを発表した。
それによれば、1990~2023年のEUにおけるGHG排出の正味削減量は37%に達し、二酸化炭素換算で17億2,800万トンの削減となったという(土地利用・土地利用変化及び林業は含み、国際航空・海上運送は除外)。
この間の排出量はほとんどの分野で減少。
特に公共電力、製造業・建設業、家庭内燃焼、鉄鋼業での減少幅が大きかった。
これは再生可能エネルギーの使用増、炭素集約度の低い化石燃料の使用、エネルギー効率の改善、経済の構造改革などに起因するもので、経済のエネルギー強度の低下やエネルギー生産・消費の炭素強度の低下につながっている。
一方で、国内総生産(GDP)は1990~2023年の間で70%増加。
GDPとGHG排出量の間のデカップリングが進んでいることも改めて確認できる。
2023年の実績としては、EUのエネルギー部門のGHG排出量は前年比で9%減少(電力部門だけでは22%減)。
1990年以降での最大の相対的減少となっており、GHG排出量削減へ向けた確実な進展を示している。
【欧州環境庁】
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