【EU】2025.03.28 発表
欧州委員会は、欧州のワイン部門が今後数十年間にわたり競争力と回復力を維持・強化できるよう政策の見直しを行い、一連の新たな対策を提案した。
欧州は世界のワイン生産量・輸出額のそれぞれ60%を占めている。
ワイン産業は伝統、食文化、観光とも強く結びついており、また農村地域の活力に不可欠な役割を果たしているが、近年は人口構成や消費パターンの変化、気候変動、市場の不確実性などの影響を受けて多くの課題に直面している。
ワイン政策の主な変更点は以下の通り。
・抜根やグリーンハーベスト(摘房)の権限を加盟国に与えて過剰生産を防止する
・再植樹許可制度の柔軟性を高める
・加盟国は気候変動緩和・適応を目的とする投資へのEUの資金援助を投資額の80%まで増額できる
・低アルコールワイン製品に対し明確な規則と共通の製品呼称を適用する
・ラベル表示の統一化を進める
・地理的表示保護ワインの生産者によるワインツーリズム推進を支援する
・第三国での販売促進活動への助成の期間を3年から5年へと延長する
【欧州委員会】
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