【イギリス】2025.02.28 発表
イギリス政府は、イングランドにおけるビーバーの野生復帰を支援する新たなアプローチを打ち出した。
ビーバーは、洪水リスクを軽減する天然の洪水防御の構築、新たな湿地創出など、気候変動対策や生物多様性に恩恵をもたらす。
かつてイングランドに多く生息していたが乱獲により絶滅。
近年、認可された囲いへの放流や放流実験等により水路に戻りつつある。
今回政府は、放流の許可制度、土地所有者や農家の支援、長期的な管理計画の策定等を詳述した政策声明を発表し、本格的な野生復帰を進める。
放流はナチュラル・イングランドにより許可され、農業や食料生産、インフラヘの影響を回避するため慎重に管理される。
既存の野生個体群は地元の管理団体が引き続き管理する。
新たな放流プロジェクトは、ビーバー導入を促す 10ヶ年計画 が策定されている必要がある。
5段階の管理アプローチを採用した、慎重に計画された再導入プログラムを通じ、農家や地域社会を支援し、ビーバーの恩恵が全ての人に行き渡るようにするという。
政府は今後、長期的なビーバー管理計画の策定にも着手する。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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