【ドイツ】2024.10.07 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、モニタリング調査「2024年 休暇旅行における持続可能性」の結果を公表した。
これは休暇・旅行研究振興協会(FUR)が連邦環境庁と連邦環境省から支援を受けて実施しているもので、14歳以上 の住民 7000人以上 に対して調査が行われた。
これによると回答者の 48% が環境に配慮した、62% が社会的に受け入れられる休暇旅行を望んでいるという。
一方で持続可能であると認証された旅行への予約は休暇旅行の 11%、さらにCO2相殺オプションが使用された旅行は 5% に留まり、旅行を実際に選択する際の持続可能性への考慮は一貫して低いレベルにあることが示された。
2023年 のドイツ人の休暇の目的地への移動距離は合計 約1210億キロメートル、一度の休日旅行の平均移動距離(片道)は 1877キロメートル であり、前年より 約243キロメートル 増加した。
これは主に航空機を用いた移動の増加によるもので、2023年 の旅行における航空旅行の割合は 約47% と、過去最高値に達している。
これらの結果から、調査では、大部分の人々は持続可能な休暇に行きたいと考えているものの、これを実際に実行できる旅行者はごく一部であり、さらに持続可能な認定を受けた旅行の予約数は依然として低く、CO2相殺の利用も同様であることが示された。
特に航空旅行の増加は、電車やバスなどの持続可能な代替手段が多くの人々にとって魅力的な選択肢ではないことを示している。
持続可能な旅行の選択をドイツの人々の標準にするためには、さらなるインセンティブと魅力的な持続可能な休暇の提供が必要だとしている。
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