【研究機関】2024.09.19 発表
世界資源研究所(WRI)「持続可能な都市のためのロスセンター」は、産業革命前からの 3℃ 温暖化という現在の世界的軌道では 1.5℃ の場合と比べ、世界の都市は熱波、冷房需要、疾病リスクが大幅に増大する可能性があると報告した。
低所得都市、サハラ以南のアフリカ、中南米、東南アジアの都市が最も深刻な影響を受けるという。
WRIは 996 の大都市(総人口21億人:世界の 26%)に関し、世界気候モデルに基づく推定値により気候災害を分析。
これによると、3℃ 温暖化では 1.5℃ の場合と比べ、ほとんどの都市で熱波の期間・頻度ともに増大し、公衆衛生、労働力、生産性に影響すると見込まれる。
また、冷房需要も大幅に増加、アルボウイルス(デング熱、ジカ熱、黄熱等)感染のピーク日数も増える可能性がある。
世界人口の半分超(44億人)が暮らす都市は今後 20年間 で急成長すると予想される。
国と自治体は早急に連携強化、適応資金拡大、GHG削減策強化、データ駆動型手法に取り組む必要があるという。
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