【国際機関】2024.09.18 発表
世界気象機関(WMO)は、報告書「科学の下で団結を2024」を公表した。
世界的な気候目標の達成に必要な温室効果ガス(GHG)の排出削減量と現状との乖離は依然として大きく、現行の政策では66%の確率で今世紀中に世界は最大3℃温暖化するという。
サウロWMO事務局長は、「持続可能な開発や気候変動対策、防災・減災のために今すぐ野心的な行動を起こす必要がある」と訴える。
報告書の論点は次のとおり。
・気候目標を達成するための軌道から大きく外れていることは科学的に明らかである。
・自然科学や社会科学、技術などは世界的な目標の達成に寄与する。
・人工知能(AI)は気象予測に、最先端の仮想現実(VR)は土地管理や治水に革命をもたらしうる。
・地球衛星観測は気象や気候、水、環境の分野への応用方法を拡大しうる。
・世界的な課題を解決するには多様な主体による分野横断的なアプローチが必要である。
・科学やイノベーションなどの恩恵をすべての人が享受できるようにするための鍵は協働である。
・イノベーションは早期警戒システムの飛躍を可能にする。
【世界気象機関】
https://wmo.int/news/media-centre/united-science-reboot-climate-action
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