【国際機関】2024.09.05 発表
世界気象機関(WMO)は「大気質・気候公報」最新号で、気候変動、山火事、大気汚染の悪循環が人の健康や生態系、農業に悪影響を及ぼしていると指摘した。
大気汚染は年間 450万人超 の早死、大きな経済・環境損失をもたらしている。
PM(粒子状物質)2.5は化石燃料燃焼による排出や山火事、砂塵に由来し、特に長期間吸入すると健康に深刻な害を及ぼす。
2023年は山火事により北米で PM2.5 濃度が過去 20年間 と比べ異常に高く、インドでも人や産業の活動による汚染排出増で平年を上回った。
PMは農業にも大きな影響を与え、人口を養うため収量最大化が不可欠の地域で作物の生産性を低下させる可能性がある。
気候変動は熱波の増強と干ばつの長期化をもたらし、山火事のリスクを高め、大気質に大きく影響している。
カナダでは 2023年、山火事による消失面積が 1990~2013年 の平均の 7倍超 を記録。
同国西部で 5~9月 に発生した大規模で持続的な火災は東部や米国北東部の大気質を悪化させ、煙は大西洋を越えてグリーンランド南部や西欧へ達した。
【世界気象機関】
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