【国際機関】2024.08.13 発表
世界気象機関(WMO)は、2024年7月 の世界気温(月平均)が 2023年7月 に次ぐ過去 2番目 の高温記録となり、2024年7月22日と翌23日の世界気温(日平均)は両日ともほぼ同水準で過去最高であったと報告した(コペルニクス気候変動サービスのデータによる)。
世界の月間平均気温は、2023年6月 から 2024年6月 まで 13ヶ月 連続で各月の過去最高を更新しているという。
WMOは、グテーレス国連事務総長の行動要請(注)の緊急性を強調するものだと警鐘を鳴らす。
高温が急増した要因のひとつは、南極の大部分で気温が平年を大幅に上回ったことである。
平年よりも 10℃ 以上高い地域もあり、南極海でも平年の温度を上回ったところがあった。
自然に起こる気候変動も一因であろうが、これほどの上昇幅は普通ではないという。
WMOのサウロ事務局長は、高温による健康影響に関する警報の普及を 57ヶ国 で拡大すれば推計で年間 約9万8,000人 の命を救うことが可能だと説明すると同時に、気候への適応だけでは不十分であり、温室効果ガス(GHG)の排出削減に真剣に取り組む必要があると指摘している。
(注)2024年7月25日、国連のグテーレス事務総長は「異常な暑さに関する記者会見」を行った。
この中で同総長は、「地球は、あらゆる場所のあらゆる人々にとって一層暑く危険な場所になっている」と述べ、4つの重点分野において世界各国が協力して早急に対策を強化するよう訴えた。
【世界気象機関】
https://wmo.int/media/news/extreme-heat-continues-throughout-july-devastating-impacts
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