【アメリカ】2024.06.05 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、有害物質規制法(TSCA)に基づくリスク評価で有害と判明したN-メチルピロリドン(NMP)への曝露から労働者や消費者を守るための規則案を公表した。
NMPは溶剤の一種で、エレクトロニクスやポリマー、農薬、石油化学製品の製造・生産に使用されており、産業、商業、消費者向けに多くの用途がある。しかし、流産や生殖能力の低下、肝臓や腎臓、免疫系、神経系の異常といった深刻な健康影響を引き起こすことがわかっている。
同案には、以下の内容が盛り込まれている。
・消費者製品については、一部で濃度を規制する。それ以外の製品でも容器の大きさを規制したり、ラベル表示要件を設けたりする。
・ほとんどの産業用途及び商業用途に関して職場における安全対策を義務づける。職業上、NMP含有製品(塗料や接着剤など)を使用する場合についても、濃度規制や個人用保護具の使用などの安全管理を義務づける。
・安全に使用を継続できず、代替物質がある一部の用途を禁止する。
EPAは、同案に対する意見公募を予定している。
【アメリカ環境保護庁】
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