【国際機関】2024.05.17 発表
国際エネルギー機関(IEA)は報告書「世界の重要鉱物見通し2024」を発表し、クリーンエネルギー技術に使用される重要鉱物(リチウム、銅、ニッケル、コバルト等)の価格は2023年に下落したが、エネルギーと気候の目標達成の取組を支援するため、より大規模で多様な投資が必要と指摘した。
これによると、2023年は重要鉱物の価格が供給の大幅拡大により急落(特に電池材料)、採掘・調査への投資の伸びは鈍化した。
一方、重要鉱物の需要は全てのシナリオにおいて、クリーンエネルギー技術の導入に牽引され今後も堅調に拡大すると報告書は指摘。各事業の詳細な分析によれば、発表済の事業のみでは供給が需要に追い付かず、地理的な偏りもある。
供給への潜在的負荷を軽減するには、リサイクル、技術革新、行動変動を促す取組の強化が不可欠。1.5℃シナリオの軌道に乗せるため、2040年までに約8,000億ドルを鉱業に投資する必要がある。同部門は廃棄物発生量・温室効果ガス排出量・水使用量の削減が進んでおらず、改善の余地は大きいという。
【国際エネルギー機関】
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