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[海外エコニュース一覧]

【フランス】2024.05.16 発表

フランス政府、自治体生物多様性アトラスに1,500万ユーロを助成

フランス生物多様性局(OFB)は、自治体の生物多様性アトラス(ABC)の活動に2024年は1,500万ユーロを助成する。ABCは自治体が市民等や企業を巻き込んで地域の生物多様性を記録し地図(アトラス)化する取り組みで、2023年11月に政府が発表した生物多様性国家戦略の重要施策となっている。ABCは2010年に環境省が立ち上げて以降、2023年10月時点で3,578の自治体が参加し491件のプロジェクトが実施された。
ABCにより、自治体は動植物や自然生息地のデータ収集を通じ地域の生物多様性への理解を深め、情報に基づいた保全策を講ずることができるという。生態学的に重要な地域が特定されれば土地利用計画において生態系への影響抑制を図ることができる。生物多様性の診断結果に配慮した都市計画が可能になることから、ABCは特に土地の人口的被覆の抑制に有効だという。ABCはまた、地域の市民が生物多様性保全活動に参加するように働きかけるツールにもなっている。

【フランス環境省】

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