【研究機関】2024.05.15 発表
世界気象機関(WMO)は、2024年4月の気象状況を報告した。気温は依然として世界的な高温傾向にあり、世界平均気温は11ヶ月連続、海面水温も13ヶ月連続で史上最高記録を更新した。2024年4月の世界平均気温は15.03℃で、平年の4月(1991-2020年の平均値)より0.67℃高く、過去最高の2016年4月を0.14℃上回った。これは、工業化以前(1850-1900年の推定平均値)より1.58℃高い。地域的にも、インド西ベンガル州で4月30日に47.2℃、タイで4月27日に44.1℃、ミャンマーで48.2℃、メキシコで5月2日に45.8℃など記録更新が相次いだ。2024年4月の海面水温の高緯度を除く全球平均(南緯60°~北緯60°)は21.04℃で、4月の史上最高記録となった。エルニーニョ現象は終息へ向かっているが、海面水温の異常な高温は続いている。WMOは、高温の要因は、エルニーニョ現象と大気・海洋中に蓄積された温室効果ガスとし、高温の異常な長期化を問題としている。
【世界気象機関】
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