【国連】2024.05.14 発表
アルバニア、ブルキナファソ、インド、モンテネグロ、ウガンダは、医療分野からの水銀汚染を食い止めるため、国連環境計画(UNEP)主導のもと、水銀を含む医療用測定機器の使用を段階的に中止する取組を開始した。
5年間で水銀体温計と水銀血圧計の使用を年20%ずつ減らしていき、水銀の環境流出を2万3,350kg減らし、180万人以上の生活を改善することを目指している。このため、両機器の輸出入や製造を中止する、高精度で価格も手頃な代替機器の採用を促す、水銀を含んだ医療廃棄物の管理を改善する、ための全国的な戦略を策定し、実施していくという。プロジェクト規模は1億3,400万ドル。
水銀体温計や水銀血圧計は、壊れたりした際に水銀が気化する可能性があり、環境に出た水銀蒸気や水銀廃棄物による健康被害や環境汚染が危険視されている。
UNEP側は、「我々はワンヘルスの観点に立つ必要がある。この取組は、人間の健康を守るためだけではなく、全生物が共有する自然環境に対する医療の影響を減らすという点でも重要だ」と説明する。
【国連環境計画】
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