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【カナダ】2024.05.10 発表

カナダ環境・気候変動省、トナカイの個体群回復に向けた取組の進捗を報告

カナダ環境・気候変動省は、トナカイを絶滅の危機から救うための「回復戦略」と「行動計画」の実施状況についての報告書を公表した。カナダ政府は2012年に同戦略を、2018年に同計画を策定しており、戦略は2017〜2022年、計画は2018〜2023年を対象に個体群や生息地の状態の評価、及び国や州、準州が実施した個体群回復のための主な措置がまとめられている。
報告書によれば、全体的に一定の進展がみられたものの、51の生息域すべてで地域個体群の自立を実現するという回復目標を達成するにはまだ多くの取組が必要である。進展としては、保護区や保全区域の新設、地域個体群が増加したり個体群の自立に重要な条件を満たしたりしている生息域の存在、3億2,600万ドルの投資が挙げられる。
同省によるとトナカイの生息地の95%以上は州や準州の管轄下にある。連邦政府レベルでは、州や準州、先住民族との保全協定締結、政府が管理する土地における生息地保全命令、知識共有や連携強化のための組織設立などの取組が行われたという。

【カナダ環境・気候変動省】

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