環境省は、中央環境審議会の答申を受け、第六次環境基本計画を閣議決定した。
環境基本計画は、環境基本法に基づき、政府全体の環境保全施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、総合的かつ長期的な施策の大綱などを定めるもの。平成30年に策定された第五次環境基本計画では、5年後程度が経過した時点を目途に見直す旨が記載されており、中央環境審議会総合政策部会において約１年間にわたり審議が行われていた。
今回の計画は、第一次環境基本計画の策定から30年という節目にあたるもので、「現在及び将来の国民一人一人のウェルビーイング／高い生活の質」の実現を環境政策の最上位の目標として掲げた、というのが大きな特徴となっている。直面する気候変動、生物多様性の損失、汚染という地球の3つの危機に対し、早急に経済社会システムの変革を図り、環境収容力を守り環境の質を上げることによって、経済社会が成長・発展できる「循環共生型社会」の実現を打ち出している。

【環境省】