【国際機関】2024.05.06 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、クリーンエネルギー技術の生産推進に向けた報告書を公表し、特に太陽光発電とバッテリー生産への投資急増が世界経済の強力な原動力となっていると指摘した。具体的に、
・5つの主要クリーンエネルギー技術(太陽光発電、風力、バッテリー、電解槽、ヒートポンプ)生産への2023年世界投資額は2,000億ドルで前年より70%以上増加。太陽光発電生産への投資は2倍以上、バッテリー生産への投資は約60%増で、太陽光発電モジュールの生産能力はすでにIEAの実質ゼロ排出シナリオで2030年に必要な生産能力に整合。
・生産拠点は一部地域に集中。中国が世界の太陽光発電モジュール生産能力の80%以上を占めるが、バッテリーセル生産は2030年までに欧州やアメリカに分散する可能性がある。
・中国は全てのクリーンエネルギー技術において最も低コストの生産国だが、他国との生産コスト格差は政策により変わり得る。
報告書ではまた、政策立案者がクリーンエネルギー生産を重視した産業戦略を策定する際の指針を示した。
【国際エネルギー機関】
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