【カナダ】2024.05.02 発表
カナダ環境・気候変動省は、2024年の温室効果ガスインベントリ報告書を発表した。排出は減少を続け、順調に2030年目標達成に向かっているという。
2022年の排出量は708メガトン(MT)で、新型コロナ感染症パンデミック以前の2019年比で44MT減少した。これは、ガソリン車1,300万台の排出量に相当する。パンデミックで経済活動が停滞し排出が減少した2021年と比べても、増加は9.3MTにとどまり、カナダ政府の予測より13MT少なかった。パンデミック中の2020年と2021年を除くと、この25年で最少となった。
GDP当たり排出量は、1990年以降42%も減少した。2022年にカナダの人口は100万人と記録的に増加したが、一人当たり排出量は2005年の24トンから18トンに減少した。
移動の増加により運輸、寒冬であったため業務・公共・家庭の燃料燃焼、生産増加により農業、石油・ガス部門からの排出は増加し、石炭消費の減少により電気・造熱事業、規制強化により石油・ガス部門の漏洩排出は減少した。
【カナダ環境・気候変動省】
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