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[海外エコニュース一覧]

【アメリカ】2024.04.30 発表

アメリカ環境保護庁、発ガン性、神経毒性、急性致死性が疑われる塩化メチレンの製造禁止を決定

アメリカ環境保護庁(EPA)は、有害物質規制法(TSCA)に基づき塩化メチレンの製造禁止を含む規制を実施し、併せて労働者の保護を強化することを最終決定した。消費者向け塗料除去剤への使用は2019年に禁止されており、今回は残る消費者向け用途すべての製造・加工・流通を禁止する。工業・商業用途もほとんどが禁止され、製造(輸入)・加工・流通業者は、出荷先への告知と記録を義務付けられる。消費者用途は1年以内、工業・商業用途は2年以内に全面禁止となる。例外は、気候対策に重要な冷媒用、EV(電動車)向け電池セパレータの製造、閉鎖システム内での加工助剤、研究用、プラスチック・ゴム製造、溶着、航空宇宙局・国防省・連邦航空局の特別な使用に限られ、これらの現場には、厳格な曝露量上限、モニタリング、訓練・告知が義務付けられる。
発ガン性、神経毒性、急性致死性を疑われる塩化メチレンは、除去剤、洗浄剤、発泡助剤など市販品や産業用途で広く使用され、1980年以降少なくとも88人が急性曝露により死亡しているという。

【アメリカ環境保護庁】

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