EUは、エネルギー効率化の観点で製品の仕様等を定める「エコデザイン規則」の制定を進めている。欧州委員会はこれに関連して実施した3件を発表した。
1）省エネルギー製品情報のポータルサイトを開設した。サイトは、製品のエネルギー消費効率の表示を義務付けるエネルギーラベル規則に基づき、2022年に開設された製品検索ウェブツール「欧州エネルギーラベル製品登録簿」（EPREL）を含み、消費者・製造業者・販売業者それぞれが必要とする情報を得られる。消費者は購入決定に必要な製品情報を得ることができ、製造業者と販売業者は製品の法的要件などを知ることができる。
2）EPRELサイトの運用を定める実施規則を制定した。製造業者は、サイトへの情報アップロードに際し、EU電子身分証明書と信用サービス（eIDAS）による証明が義務付けられる。
3）「エコデザイン影響評価概要報告書2023年」を発表した。報告書は、エコデザインとエネルギーラベルの複合的な効果を示し、制定予定の新規則によってもたらされる耐用性・修復性要件の利点を強調している。

【欧州委員会】