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【国連】2024.03.27 発表

国連環境計画、世界で毎日10億食以上を廃棄、約8億人が飢餓状態と報告

国連環境計画(UNEP)は、「食品廃棄指標報告2024」を公表し、食料廃棄は依然として世界経済の損失を招き、気候変動・自然消失・汚染を助長していると指摘した。
UNEPは、2030年までに食料廃棄を半減するという持続可能な開発目標SDGs12.3の達成に向け、2022年の小売・消費者レベルの食料廃棄物の推計を報告。具体的に、
・世界の家庭から毎日10億食以上が廃棄される一方で、7億8,300万人が飢餓状態。
・年間10億5,000万トン(1人あたり132kg)の食料を廃棄、消費者が入手できる食料全体の約5分の1を占め、うち60%が家庭で発生。
・追跡可能な食料廃棄物の推計を行っている国は、G20の4ヶ国とEUのみ。
また食料ロス・廃棄は、世界の年間GHG排出量の8~10%(航空部門の約5倍)を排出、世界で約1兆ドルの経済損失をもたらしているという。
報告書ではこの他、データ収集改善の手引きや、食料廃棄物の測定・削減の最善策を示し、食料廃棄削減に向けた官民連携(PPP)による取組推進の重要性を強調した。

【国連環境計画】

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