【EU】2024.03.04 発表
欧州環境庁(EEA)は、返品・売残り繊維製品の量と処分に関するブリーフィングを公表した。主な内容は以下のとおり。
・欧州で販売される繊維製品の4~9%は、返品・売残り品として廃棄処分されている。
・処分過程で排出される温室効果ガスは最大560万トン(CO2換算)で、スウェーデンの2021年の排出量に匹敵する。
・過剰生産や廃棄処分は繊維産業のあり方に根差す問題であり、循環経済を目指す法規制・税制・資金的誘導などの政策対応に加え、啓発活動などの行動科学的アプローチが有効。
EUでは、2023年12月に、循環経済と持続可能な資源利用の観点で製品の向上を図る「エコデザイン規則案」について立法当局の合意が成立した。規則案では優先対策品目に繊維製品(特に被服・履物)が挙げられ、合意では未使用製品の廃棄処分の禁止に踏み込んだ。ブリーフィングは、EEA協力団体の「循環経済と資源利用に関する欧州トピックセンター(ETC CE)」と共同で作成された。
【欧州環境庁】
https://www.eea.europa.eu/en/newsroom/news/many-returned-and-unsold-textiles
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