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【イギリス】2024.03.04 発表

イギリス環境・食糧・農村地域省、野生生物保護のため田園地帯の生垣保護を法制化へ

イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、イングランドの田園地帯の生垣(ヘッジロー)保護のための規則を設ける計画を示した。
生垣は野生生物の生息地であり、土壌浸食・流去水の抑制や作物の花粉媒介生物の生息、炭素吸収など重要な生態学的恩恵をもたらす。
DEFRAは昨年、生垣保護に関する意見を募集し、農家や環境団体等の95%以上が法律による保護を支持。新規則は、多くの農家がすでに実施している生垣保護の取組を後押しする。その主な内容は、
・生垣の中心から2メートルの範囲を緩衝帯とし、耕作や農薬・肥料の使用を禁止。
・3月1日から8月31日まで生垣を切ることを禁止し、鳥の営巣を保護。
・アブラナ等の種まきのため8月に生垣を切る際に必要な届け出を簡素化。
・「農村歳出庁」(RPA)を規制機関とし、農家の規制遵守を支援する助言や指導を行う。
・民事・刑事罰を導入し、被害が重大または繰り返される場合は相応な措置を取る。
尚、新規則は、無許可の生垣撤去を禁止する現行規則と共に運用するという。

【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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