ZEHビルダーの株式会社ヴァルト（長野県長野市）は、デザイン事務所の株式会社STUDIO KAZ（東京都江東区）とのコラボレーションで令和4年12月に竣工した機能性とデザイン性を融合させたホテルライクなZEHハウス「森を見る家」をベースに開発した、デザイナーズZEH規格住宅の全国販売開始について発表。
国が新築住宅のZEH化を掲げてから10年が経つが、新築戸建て住宅におけるZEH普及率は33.5％で、建売住宅のZEH普及率は4.6％にとどまる（出典：ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス実証事業調査発表会2023）。顧客側においてはZEH住宅がもたらす費用対効果への理解が進んでいないことがZEH住宅の発注につながっていないと分析される一方で、デザイン面でもZEH住宅認定に必要な高い断熱性を確保するために、広々としたリビングや吹き抜け、開放的な窓の取り入れができずにZEH化が断念されるケースも少なくない。
株式会社ヴァルトと株式会社STUDIO KAZ のコラボレーションによって開発された「森を見る家」は、伝統的な在来軸組工法を用いて42.2平米の大空間リビングダイニングを実現しているほか、浴室の建材を工夫することで保温性能と断熱性能を確保しながら大開口＋タイル貼りの開放的な空間を実現するなどした。

同社では、本デザイナーズZEH規格住宅の全国展開に合わせて、3月16日（土）・17日（日）に長野県北佐久郡北軽井沢町においてローンチイベントを開催。両日とも、10時～12時、12時～14時、14時～16時の3枠を設けて募集を受け付けている。