カナダ環境・気候変動省は、カナダの野鳥とその生息地の保全を行う非営利団体「バーズカナダ」に5年間で300万ドル提供すると発表した。「バーズカナダ」は助成を受けて市民科学プログラムとオープンデータを推進する。
鳥類は採餌や営巣を通じて種子をまき散らすことでその植物が洪水や浸食の防止、地下水のろ過に寄与するなど、健全で回復力のある生態系の維持に不可欠な役割を果たしており、鳥類の豊かさは地域社会の利益である。市民による活動はカナダの鳥類保護の中心であり、「バーズカナダ」の市民科学プログラムには多くのボランティアが参加してきた。今回の資金提供により以下が可能となる。
・渡り鳥の監視、優先生息地の特定、土地利用管理への情報提供への市民の参加を拡大し、より多くのデータを収集する
・同団体が公開する世界最大級の生物多様性の無料のデータベース「ネイチャーカウンツ」の充実を図り、気候変動が生態系に与えるストレス要因の影響の測定、保全・回復活動の効果の評価を支援する

【カナダ環境・気候変動省】