【イギリス】2024.01.31 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、環境改善計画の発表から1年が経ち、陸・海域の自然回復を促進する新たな措置を発表した。具体的に、
・北海のイングランド海域で行うイカナゴ漁を2024年4月から恒久的に禁止。イカナゴは、極めて脆弱な海鳥や海洋哺乳類(ツノメドリ、ネズミイルカ等)や商業上重要な魚(コダラ等)に欠かせない食料源であり、同措置はこれら生物種の回復力向上と海洋生息地の自然回復をもたらす。
・更に13の海洋保護区で底引き網漁を禁止。ピンクウミウチワや海綿、イソギンチャク等の増加に寄与。
・2030年までに陸・海域の30%を保護するという国際目標達成に向け、国立公園と国立景観(旧「特別自然美観地域」)の新たな枠組みを設定。
DEFRAはまた、低地泥炭土の改善に向け700万ポンドを助成するプロジェクト34件(景観全体の保水レベルを管理する新技術の活用等)を発表した。
環境改善計画の開始以降、DEFRAは、約500万本の植樹や持続可能な農業インセンティブの促進など様々な対策を実施している。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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