【国際機関】2024.01.12 発表
世界気象機関(WMO)は、2023年の世界平均気温は史上最高であったと正式に認定した。2023年の世界平均気温は工業化以前を1.45±0.12℃上回り、1.5℃に迫った。6月から12月の間は毎月、月記録を更新した。年後半のこの高温は、エルニーニョ現象と気候変動の複合影響による。エルニーニョ現象の影響がピーク後に表れることを考えると、2024年はさらに高温となる見込みである。10年間平均値も1980年以降10年ごとの更新、上昇が続き、エルニーニョ現象収束後も長期的気候変動の加速が予測される。
2023年11月発表の「世界気候の状況2023」(暫定版)は、気温のほか海面水温の上昇、南極海氷面積の縮小など温暖化の進行を示す指標を掲げる。また、林野火災、豪雨、洪水、急速に発達する熱帯暴風雨が相次いだ。今後も社会経済上の被害の増大、貧困・飢餓・保健医療・避難・環境劣化等に対する取組の後退が懸念される。「世界気候の状況2023」の最終版は、2024年3月に発表の予定である。
【世界気象機関】
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