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【国際機関】2023.12.01 発表

経済協力開発機構、2022年は化石燃料支援関係の政府支出が倍増と報告

経済協力開発機構(OECD)は、報告書「化石燃料支援策インベントリ2023」を発表した。調査対象の82ヶ国は、ロシアのウクライナ侵攻などによるエネルギー危機の影響緩和のため、2022年に化石燃料支援策を拡大した。
消費者(家計、企業)・生産者への直接補助と租税支出(控除、免除など)、消費者価格抑制のための支出を合計したところ、関係の政府支出総額は2022年に1兆4,813億ドルとなり、2021年の7,695億ドルから倍増した。その大部分は、消費者への直接支援で(81%)、生産者支援が16%、その他支援(インフラ開発など)が3%である。石炭の生産・消費支援も復活し、家計の暖房費補助、発電用石炭の価格上限設定、石炭火力発電所の操業期限延長や臨時操業などにより、2022年は2013年比60%増の361億ドルとなった。
報告書は、支援策が政府支出の増加、エネルギー多消費の富裕層の利得、化石燃料消費の継続をもたらす可能性を警告し、支援対象を絞り込む必要があるとしている。
【経済協力開発機構】

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