【カナダ】2023.11.23 発表
カナダ政府は、ゾウと大型類人猿(チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータン)を新たに保有することを禁じる法案を提出した。
ゾウと大型類人猿はともに自己認識力、高い社会性、感情を持つ動物であるが、捕獲され飼育下に置かれると健康や行動などの面で深刻な問題を示す可能性がある。またすべての大型類人猿は絶滅が危惧されている。現在、カナダ国内には20頭超のゾウと約30頭の大型類人猿が飼育されているという。
この法案は野生動物の保護の強化をめざすカナダ政府の取組の一部であり、2019年にはクジラとイルカの飼育禁止が導入されたほか、2023年には象牙とサイの角の貿易を制限する措置も発表されている。法案が可決されればカナダ国内において新たにゾウと大型類人猿を保有することはできなくなるが、動物の福祉や保護あるいは科学研究を目的として許可や認可を得た場合は例外となる。
【カナダ環境・気候変動省】
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